セバスチャンの食卓

一つの大皿の覆いを持ち上げてしかめっ面をした。
「魚だ」と彼は嫌そうな声で言った。
「そう、魚もあったな、他の品物と一緒に」とセバスチャンが同意した。
「いや、これが何か魚料理の類だと言う意味だ」とフェンリスは言うと、しっかりと蓋を元に戻した。

セヘロン出身のくせに魚嫌いのフェンリス。しかしこれはCanonではなく、同人界でのお約束と思われる。ゲーム本編ではギャムレン関係のクエストの中で、いつものドックで荷物を探していた時に、
「魚、魚、また魚。ったく!さっさと目当ての箱を探そう」
と愚痴を言っているだけで、別に食べ物の魚が嫌いとは言っていない。一方果物ならリンゴが好きだというのは、MoTAの中の台詞にある。

ブラザー・ジェニティヴィによれば、スタークヘイブンの定番料理は魚とゆで卵のパイだそうだ。レシピを見る限り、骨を抜いた魚とゆで卵をスパイス入りの濃厚なクリームで和えて、パイ生地で覆って焼いた、それなりに美味しそうな料理だ。ただし材料の”dried fruit”というのは一体…?まあ干しリンゴくらいならアリかな?

あとセバスチャンの食卓にはジャガイモとルバーブが足りないような気がする。とはいえ庶民とは違って、食卓にジャガイモとスープだけ、あるいはパンとルバーブのジャムだけなどと言うことはあり得ないので、名前が上がらないだけかもしれない。多分アンダースの皿には、付け合わせとしてどっさりと乗っているに違いない。スコットランドの名物料理ハギスにしても、要するに羊のモツ+オートミールのスパイス風味プディングなので、彼の食卓に上がるかどうかははなはだ怪しい。

下町の屋台にはそれこそハギスの串焼きとか出ていたかも知れないね。食べさせてあげれば良かったのにとは思うが、立ち食いなどもってのほか、かもしれない。彼らは口卑しいところが全くないので、立ったまま何かを食べているシーンがあるのは、それこそアンダースくらいである。頭を下にして担がれながらも干し肉を噛みしめる根性は見習うべきだろう。

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セバスチャンの食卓 への4件のフィードバック

  1. EMANON のコメント:

    いわゆるパイケースグラタンってやつですねw
    サーモンで作るきのこシチューみたいなのもそれの
    変形みたいなもんでしょうか。
    料理に使うドライフルーツ、ってえとイチジクあたりかなあ?
    クリーム系のソースにレーズン合わせたりもしますね。

    ヴェイル大公様はご自分で狩りなどなさるんでしょうかねえ。
    ジビエ狩りしてキッチンに持ち込んでそうw

  2. Laffy のコメント:

    ああ、そんな感じですね>パイケースグラタン
    それでタマネギの代わりにドライフルーツなのかも。狩りはしてると思いますよ!アンダースの馬は犬を連れての狩猟用ですもん。

    48章はつづめて言うと
    「セバスチャンの馬鹿、フェンリスと仲良くするな(ノД`)ウワーン」
    「アンダースの馬鹿、フェンリスがハンサムなのは判るけど色目使うな」
    ですね。そこを長々と書くのがこの小説の面白いところwww

  3. EMANON のコメント:

    と、とりあえずフェンリス逃げてえええぇぇぇ!wwww

    フェンリス「チキン美味しいですモグモグ」

  4. Laffy のコメント:

    ゼブラン「大丈夫さマイフレンド。ところで君、ハンサムだって言われたことはない?」

    地底回廊読ませて頂きました。いつの間にか更新一杯されてるし!(^.^)
    いつものようにアンダースがご迷惑を……w

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