第82章 女達の日

アンダースはその日、犬と猫の友人達を少しだけでも外に連れ出せるよう夜明けよりずっと早い時間に起き出し、最初にセバスチャンが今日のために与えた服に着替えた。生成りの綿生地で仕立てられた単純なチュニックと、一切染めの施されていない柔らかい色合いの革のレギンス。今日は身分の違いも装飾も無意味となる日であり、皆同じこの服を着ると言うことだった。

犬達が辺りを走り回って戻ってくるのを彼が待っていた時、ちょうど二人のエルフが、やはり同じ服を着て厩の方から戻ってくるところに出くわした。
「まさか夜中に遠駆けに出ていたとか言うなよ?」と彼は驚いて言った。

フェンリスは短く笑った。
「いや。だが少なくとも今朝から外に出られなくなる前に、馬たちを見に行っておきたかった」とフェンリスは重々しく言った。

「そして僕は少なくとも足を伸ばしておきたかったからね」とゼブランが機嫌良く言った。

犬達がようやく戻って来て彼らが共に屋内に戻ると、大きな食堂には既に大勢の人々が集まっていてそそくさと朝食をかき込んでいた。女性の召使い達と一握りの女性の衛兵は既に部屋の片隅に集まり、儀式に参加するため村へ出かける準備をしていた。男性同様に、彼女たちも皆同じ服を着ていたが、レギンスの代わりに裾長で切れ目の入った、無地のスカートをはいていた。

セバスチャンが部屋の向こう側の大きな暖炉の側に立って、数名の男達となにやら活発に話をしていた。彼は皆が入ってきたことに気付き、今話していた人々に最後に何か言うと笑顔で手を振った。彼ら四人は一緒に座れる席を見つけ、朝食に大量のポリッジと茹でたソーセージ、それと蜂蜜がたっぷり入った極甘の紅茶を食べた。彼らが食べ終えた頃には女達は既に出発し、村から男達がぽつりぽつり集まり始めていた。

さらに数名の男達が屋敷に入ってきて、内二人が長老の輿を担いでいるのを見つけて、セバスチャンは明らかに喜んだ様子で笑顔を浮かべると飛び上がるように席を立った。彼は急いで長老を暖炉の側の椅子に座らせ紅茶の入ったマグカップを自ら持っていった。

「今日無事に来られたのは本当に嬉しく思います」と彼は長老に、にこやかに笑いかけながら言った。

長老は一口紅茶をすすって、微笑むと彼に頷き返した。
「わしもここに来られて嬉しい」と彼は重々しく言った。
「あるいは今年はもう駄目かと思い始めておったからの」

充分に朝食を食べ終えた後、アンダースも立って長老に挨拶に行き、フェンリスとゼブランは何となく後ろに付いていった。長老はメイジの顔を見て喜んだ様子で頷き、その後ろの二人を見やった。
「それで、こちらは誰かの?」と彼は興味深そうに尋ねた。

「私に紹介させて下さい、長老」とセバスチャンが言うと、二人に近くに来るように手招きした。
「こちらはフェンリス、とても優れたウォーリアーです。彼とは私が故郷を離れている間に親しくなり、ここには私の信頼出来る友人かつ客人として滞在しています。それとこちらはゼブラン・アライナイ、元はアンティーヴァ出身ですが今はフェラルデンに家を構えています。アンダースの友人で、彼も同様に私の客人として滞在中です」

長老は彼らの方へ頷いて挨拶した。
「若いのの友人ならいつでも歓迎するよ」と彼はフェンリスに重々しく言った後、ゼブランの方に振り向き、エルフの入れ墨の入った顔と立ち振る舞いに目を止めた。

「黒カラスか?」と彼は疑わしげに聞いた。

ゼブランは口を大きく開けて笑った。

「はい。より正確に申しますなら元クロウです、とはいえ彼らは今でも時折、ただの故クロウにしようと試みてはいますが」

長老は鼻で笑った。

「精々村での滞在を楽しむことだ」と彼はエルフに告げた。
「おとなしくしておれよ」 1

ゼブランの笑みは更に広がった。

「それ以外に何のつもりもございません」

「結構だ。ずっとそうであれば良いがの」と長老は言うと、それからセバスチャンに視線を戻した。

「朝食は食べたか?ならば料理を始めるぞ」

「はい、長老」とセバスチャンは慎ましく言った。幾人かの村人達が長老を椅子ごと担いで台所へ連れて行き、残りの男達はその後に従った。彼はすぐに台所の暖炉の側の、最寄りのテーブルの作業を監督できる暖かな一角に落ち着き、彼の一番若い息子と孫、更に曾孫達がそこで作業の準備に掛かった。それ以外の皆も台所のあちこちに散らばって、様々な料理のための作業場を見つけ、持参した材料を整え始めた。kitchen.jpg

アンダースは長い作業台の端に腰掛けを見つけて座り込むと、セバスチャンと一緒に作業を始めた。彼は大量のタマネギの入ったずだ袋を渡され、皮を剥いて粗刻みにするように言われた。その間にセバスチャンは袖をまくり上げると、何かのパンを作るための材料を大きな陶器の深皿に秤込み始めた。

更に部屋の奥ではゼブランが村の男達となにやら熱心に討論していて、フェンリスは彼のすぐそばに立ち、忙しい台所の中で少しばかり呆然としているようだった。やがてその男達から大きな笑い声が沸き起こり、幾人かはゼブランの肩を満足げに叩いてから自分たちの作業テーブルに戻っていった。ゼブランは広い作業台に歩いて行き、セバスチャンと斜向かいの場所に陣取ると嬉しげな表情を見せた。

セバスチャンはパン生地作りから顔を上げた。彼はいったん手を洗って手から前腕まで油を塗ったあと、水分を含んだ材料と乾いた粉を混ぜこむ間に肘まで小麦粉まみれになっていた。

「何か作りたいものが見つかったようだな?」と彼はゼブランに尋ねた。

ゼブランは微笑んだ。「ああ。ここの男達も知らない伝統的なレシピを幾つか知ってるから、トライコル・ジェシス、あるいはアンティーヴァではトレス・ラドス・ガレタスと呼んでいる物を作ろうと思う。 2

セバスチャンはしばし考え込んだ。

「三つに折ったクッキー?」と彼は困惑した表情で尋ねた。

ゼブランはニヤッと笑った。「そう。すぐ判るよ」

部屋にいる幾人かの少年達は、男達の手伝いをして材料を集めるよう命じられていた。ゼブランもすぐ、彼の材料を探して持ってくるよう少年を走らせた。

「俺は何をすればいい?」とゼブランとアンダースの間で作業台の側に立って、フェンリスは少し戸惑った様子で尋ねた。

「もう少ししたら君の手が必要になるけど、今のところは何も」とゼブランが言った。

「じゃあこちらを手伝ってくれないか」とセバスチャンが言い出した。

「刻まないといけない材料がもっと沢山有ってね」

フェンリスは判ったというように頷き、セバスチャンはゼブランの使い走りの少年を捕まえて、他と一緒に貯蔵室から燻製にした鹿肉のソーセージも一巻き持ってくるよう言いつけた。そちらは全部薄切りにするよう、彼はフェンリスに説明した。すぐにエルフも腰掛けに座り前の大きな作業台にまな板と大鉢を置いて、長いソーセージを小刀で意外と器用に薄切りにしては大鉢に放り込み始めた。その間にゼブランは小麦粉にバター、卵、それにビート糖 3で練りパイ生地を作り始めた。

シチューの大鍋やインゲン豆と塩漬け豚の煮込みといった時間を掛けて調理する料理は暖炉に掛けられ、あらゆる種類のパンやケーキやパイのような冷めても美味しい物は早速火で炙ったり巨大なオーブンへと入れられたりして、すぐにその広い台所は良い匂いでいっぱいになった。それに宴会のための料理を作る音と、隅で椅子に座って作業を始めるのを待っていたり、あるいは一段落ついて休憩したりしている全ての男達が語り合い、冗談を飛ばす賑やかな声音が、台所のあらゆるところから沸き立っていた。

ようやくセバスチャンは生地を捏ね終えると、横に置いて発酵するのをしばらく待つ間アンダースに加わってタマネギを刻み、それが終わるとフェンリスのソーセージを皆で手伝った。

ゼブランの生地もようやく準備が出来たので、彼らは刻みタマネギとソーセージの薄切りを山と盛り上げた大鉢を横に退かせて、台の上を綺麗にして表面に打ち粉をまき、それからゼブランがクッキーを成形するのを皆で手伝い始めた。生地を延べ棒で薄く伸ばし、丸く切り抜く作業はアンダースとセバスチャンが担当した。それから切り抜かれた丸い生地の中央に、ジャムをちょっぴり載せていき――この仕事はフェンリスに与えられた――、それから円の三方を、ジャムをそっと包み込むようにふんわり折り畳み、それから焼き板に静かに移していく手順はゼブラン自らが受け持った。

彼の器用な指先は、フェンリスがジャムを載せるやいなや片っ端から包んでは焼き板に乗せた。使い走りの少年が板がいっぱいになるとすぐにオーブンへと入れ、生地の最後の残りをまとめて形作るずっと以前に、最初にオーブンに入れたクッキーは既に焼き上がり棚の上で静かに冷まされていた。

彼らはそれから扉の近くの長椅子に腰を下ろして一休みすると、バターを塗った厚切りのパンと固いチーズを数切れ、上等のエールで流し込んだ。

「静かに、静かに!」と長老が突然呼ばわった。

「聞け――女達が近くにおるぞ」

台所のあらゆる音が消えていった。全ての会話は突然中断され、皆作業の手を止めるか、止められない作業の途中の者は出来るだけ静かに続けた。どこか近くの畑で儀式を行う女達の歌声が、微かに聞こえてきた。美しい、楽しそうな歌声だったが歌詞までは聞き取れなかった。歌が終わり、歌声も消え去った。長老が手を大きく叩いた。

「よかろう!仕事に戻れ!」と彼が命じると、男達は作業に会話を再開したが、しばらくの間は明らかに小声となっていた。

goat-cheese.jpgセバスチャンのグループも作業台に戻り、大量の新鮮な卵を割っては塩とコショウ、それに柔らかくホロホロと崩れるヤギ乳のチーズと一緒にかき混ぜる作業に取りかかった。卵の準備が終わった所で、セバスチャンが全ての材料を調えるのを手伝った。生地を大きく薄い長方形に延べ棒で伸ばすと、卵とチーズの混ぜ物をたっぷりと塗り広げ、その上に刻みタマネギとソーセージの薄切りをばらまいて、それから形が崩れないよう用心しつつ、どっしりとした丸太のように生地を巻いて成形すると、再び発酵する間横に退けておいた。セバスチャンは全部で四本そのような丸太を作ると、外側に溶かしバターを塗って粗い塩の粒をふりかけ、それからようやくオーブンに入れてゆっくり焼き始めた。

そのあと彼らはまた休憩を取った。既に正午は過ぎていて、もし望むなら彼らも外に出られるようになった。アンダースは急いで上階に行くと、犬達を連れ出して庭でしばらく走り回らせた。他の男達も表に出ていて、彼ら四人は玄関先の長椅子に席を見つけて腰を下ろした。さらに大量のエールが廻され、後の宴会まで腹が減らないようにとパンとチーズも廻ってきた。女達が長い列をなして近くの畑で働く姿がそこからも見え、彼女たちは畝に沿って歩きながら種を蒔き、お喋りをしては笑い声が聞こえてきた。

fiddleheads.jpg男達はまたしばらくして屋内に戻り、料理作りの手伝いをした。アンダースはフェンリスと並んで、昨日摘み取られたばかりの、大量の浅緑色をしたワラビから綺麗にゴミを取り、その間にセバスチャンはセルリアック 4の不格好で巨大な根茎から厚く皮を剥いて、それをゼブランが適当な大きさに切り分け、いかにも危なっかしい多くの刃が付いた珍妙な器具で、忙しげにそれを千切りにしている別の男に手渡していた――これらはサラダとなると彼らは聞かされていた、一年のこの時期、新鮮な緑の野菜は概ね手に入らなかったから。

午後遅くになって、皆は料理と共に村へと向かい始めた。村の中央広場には料理全てを置けるだけの大きさの長テーブルが設えられ、側には人々が座って食べるための、数多くの小テーブルが置かれた。そこには実際今晩のうちに食べられるよりもっとたくさんの料理が並べられると、セバスチャンは説明した。残り物は種蒔きの時期の間に片付けられ、そのお陰で日々の食事に気を遣うこと無く、畑に男も女も総出で働くことが出来た。

「それとこの宴会で去年からの貯蔵品の残りを片付けることにもなる――根菜類や、ジャガイモ、タマネギと言ったような」と彼はさらに説明した。

「春から夏、初秋に掛けてはずっと、皆新鮮な食べ物を食べることが出来る、とはいえこれから数週の間はそういったものも乏しくなるが」

日が落ち始めると共に女達はようやく畑から戻ってきた。皆寄り集まって歌声を響かせ、疲れた様子で何人かは長い一日ずっと働いたせいで日焼けした皮膚が赤くなっていたが、それでも皆幸せそうだった。彼女らは長い列を作って村の広場まで堂々と進み、先頭を乾燥した麦の穂と早春の花々の編み込まれた冠を被った、少女の一群が率いていた。

彼女たちは膝丈の純白のドレスに、鮮やかな赤に染められた飾り帯を身につけていた――裾長で切れ目の入ったスカートを履いていないのは彼女たちだけだった。歌が終わり、女達はばらばらになってそれぞれの家族の元へ戻り、まるで皆が一斉に喋り出したように、あたりには一気にざわめきが広がった。

暗闇が押し寄せると共に広場の端にずらっと並べられた灯火とランタン、それと各テーブルに置かれたろうそくに火が点された。皆ご馳走を置いたテーブルに押し寄せ、皿を美味しい料理でいっぱいにしては、テーブルを見つけて座り食べた。

アンダースは彼が作るのを手伝った全ての料理を最初に試してみた――風味の良い詰め物がたっぷり入ったセバスチャンのパンの厚切り、炒ったヒマワリの種を振りかけたバター蒸しのワラビ、それにちょっと酸っぱい滑らかなクリームで和えられ、固く塩っぱいチーズの欠片と砕いたクルミが入ったセルリアックのサラダ、それとゼブランのクッキーを幾つか。
その後彼は、他の料理全てを少しばかり試してみることにして、彼の皿をいっぱいにするため数回テーブルの間を楽しく行き来した。彼らの料理に対するこの男の法外な食べっぷりに、村人達は笑顔を見せ大笑いして随分嬉しそうだった。

宴会はその日の夜遅くまで続き、人々が十二分に食べ終えた後の残りは村の氷室へと運び込まれ、それから皆ベッドに入る時間となった。老齢のものや幼い子供、あるいは病で働けないもの――幸いな事にアンダースのお陰で最後の区分に入るものは非常に少なかったが――を除いて全員が、明日も早朝に起きて畑と庭に種を蒔くための仕事に掛かることになっていた。

「寝る前に馬達を見てこよう」彼らが屋敷に到着するとフェンリスはそう言って厩に向かい、ゼブランも一緒について行った。

「僕も犬達と猫をまた表に出してやらないとな」とアンダースが言った。

セバスチャンは頷いた。
「私はしばらく玄関先で座っているよ」と彼は言うと、側の長椅子に腰を下ろした。

彼はアンダースが犬猫と戻ってきた時にもまだそこに居た。彼はそちらに歩いて行って側に腰を下ろすと、二人はただ黙って、心地良く座っていた。

「それで、これまでのところ春の祭は楽しめたか?」としばらくしてセバスチャンが尋ねた。

「面白いね。君があんなに台所仕事に長けているとは知らなかったよ」

セバスチャンは歯を見せて笑うと、胸の前で腕を組んだ。

「いつも台所に居るのは好きでね。温かいし良い匂いがしている。それに小さかった頃は、台所の手伝いをしていつもなにがしか素敵な甘い菓子を貰ったものだ」

アンダースは鼻を鳴らした。

「それで、大きくなってからは?」と彼はニヤッと笑って聞いた。

セバスチャンの笑みは大きくなった。

「もちろん大きくなってからも台所の手伝いは好きだった、とはいえ甘いお菓子より甘いキスのためだったがね。チャントリーに送られてからは交代で台所の番に当たった。私は台所の下働きは上手くやれたから、基本的な料理はそこで覚えた。それに加えて子供の時にこういった祭りの料理の作り方も教わったからな」

「少なくとも僕よりはずっと良く知ってるよ」とアンダースは言った。

「僕はまあどうにか下働きとしては合格だろうけど、少なくとも割り当てが簡単な仕事の間は」

セバスチャンは声を出して笑った。

「お前は十分良くやったよ。それにもし望むなら、いつだって学ぶのに遅すぎると言うことは無い」と彼は指摘した。

「さて、もう寝る時間だ」

アンダースは頷いた。彼は立ち上がり口笛を吹いて犬達を呼ぶと、アッシュを抱き上げてセバスチャンの後ろに続き屋内に入った。階上の廊下で、優しく「おやすみ」と言って、お互いしばらく見つめ合った以外は何事も無く、二人はそれぞれの部屋へと戻っていった。


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Notes:

  1. 斜体表記の部分は外国語えーつまり、英語以外の言語の部分。
  2. セバスチャンの台詞でオチを付けるため、ここはカタカナ表記。三方の巣とか、三つ折りにした焼き菓子とか言っているようだ。
  3. あっ。しまった。ビート糖だった。まあ、有る物は全部使うということで。
  4. セリ科の植物で、マイルドなセロリ味。和名カブラミツバ、ああなるほどという名前である。葉では無く大きく肥大した根を食べる。意外にも日本への導入は早く、明治初年に東北地方での栽培記録がある。
    celriac.jpg
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第82章 女達の日 への4件のフィードバック

  1. EMANON のコメント:

    2012年8月12日 16:46 に投稿

    ヨーロッパでジャム入りで畳んで作るクッキーって
    なんだったっけホラ~~~~っと頭を抱えること数十分w

    探したら有りましたw
    http://www.linesfromlinderhof.com/2009/08/german-makes-polish-cookie.html

    ポーランド風でしたw
    包み方が若干違うけどこんな感じかな?
    そしてよく探したらクックパッドにもあった件w
    http://cookpad.com/recipe/1045890

    これなら家で作れるかも。

    • Laffy のコメント:

      2012年8月12日 17:43 に投稿
      >探したら有りましたw
      >http://www.linesfromlinderhof.com/2009/08/german-makes-polish-cookie.html
      包み方が違うから却下。
      ……うそ嘘w わざわざ探して下さってありがとうございます!(^.^)

      どっかで見たことがあるんですが……あった!多分これだ。
      Hamantash
      もうちょっと美味しそうな絵入り。(リンク先ヘブライ語)
      http://www.winnish.net/2012/03/blog-post.html
      ユダヤ教のプーリームというお祭り(大体2月末から3月初旬)で食べられるクッキーだそうです。

      「旧約聖書エステル記に書かれた物語をもとにしており、ユダヤ人が奇跡的に救われたことを記念する祭です。
      ペルシャ帝国の時代、悪大臣ハマンがユダヤ人の絶滅を計画しますが、王妃であったユダヤ人のエステルが、 王にその計画を取りやめるよう直訴し、悪大臣ハマンの謀略は失敗に終わり、ハマンは処刑されました。
      祭では、このエステルの知恵と勇気の活躍を描くエステル記がシナゴグで子供たちと一緒に朗読され、 音の出るオモチャを持った子供たちは、悪大臣ハマンの名前が読まれるとハマンの名前が聞こえないように騒ぎたてます。」

      可愛いエステルちゃんがここにも。

      • EMANON のコメント:

        2012年8月12日 19:16 に投稿

        おおおっ!?

        なんかレシピを見るとわりかしサクサクポロポロの
        生地っぽいですね。中がジャムとかバニラのヌガー(甘そう)
        だから生地はあっさり系?

        これならパート・ブリゼで代用できるかも~(元菓子職人)
        チョコはそのまんまじゃあんまりだから自家製ママレードで
        挑戦してみようかなw

  2. Laffy のコメント:

    Laffy

    2012年8月12日 20:06 に投稿
    ご本職でいらっしゃいましたか!(驚
    多分お屋敷の台所は春といえども涼しくて、バターはいつもさらさらポロポロなんですよね……。

    うち?室温30℃ですが何か?
    練りパイ生地を冷やしても伸ばしている間に溶けます(涙)

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