第3章 暗闇の中で

第3章 暗闇の中で


朝の光が射す前に、セバスチャンはダンジョンへと降りていった。彼は一晩中眠れなかった。あのアポステイトの処刑を命じるためにベッドから起き上がり、エルシナの言葉を思い出しては、再び清潔なシーツの中に潜り込んだ。既に彼女がこの世に居ないことを嘆き悲しみ、そしてもし彼女ならば、あのメイジに対してどう判断し、どう行動したかを考え続けていた。

彼の考えは幾度も、カークウォールでホークや他の仲間達と交流して過ごした年月に戻っていた。彼らは良いチームだったし、彼らを一致団結して働かせる真の才能をホークは持っていた。チームの幾人かの関係が、親愛とは程遠い物であったとしても。
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第2章 我々は過ちを犯した

第2章 我々は過ちを犯した


「君の時間と労力を省こうとしているのさ」アンダースは平坦な声で言った。「僕は降伏する。軍隊を集めて僕を狩り立てる必要は無いよ」苦々しくそう付け加えた。

セバスチャンは目を疑わしげに細めた。
「そんな事が信用出来るとでも思うのか?」と彼は尋ねた。「何を企んでいる、アボミネーション」

アンダースは肩をすくめた‐両腕を強固に拘束された男が出来る範囲での事だったが。
「何も企んでなんか居ない。僕はここに居る。君の思うようにすれば良い」かすれた声で彼はそう言った。

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第1章 降伏

この他にも充分沢山の小説を書いている途中なのですが、このDA2ゲーム後のAU(Alternate Universe)に関するアイデアが頭から離れようとしません。K!memeをチェックしたら、まさに私の心の中にあるシナリオとぴったり合致するリクエストが残っていました。以下のプロンプトです。

「チャントリーの爆破後、ホークはアンダースを助命し、彼に立ち去るように伝えた。セバスチャンは怒り、みんなも知っているとおり、彼の軍隊を率いてメイジを狩り立てて復讐を図ると誓った。
しかし、この誓いは、結局は不要なものとなった。数週間後、アンダースがスタークヘイブンに現れて自ら降伏したのは、何よりもセバスチャン自身が驚く所だった。
彼はこの事態にどう対応するだろうか?」

現時点でこのアイデアがどう進むか、彼ら男の子達の関係がどうなるか、エロいシーンがどの位あるかは未定なので、区分T(ティーンズ)で開始します。(翻訳者注:途中でマチュア指定となりました)


祝福あれ、彼らに立ち向かう者
堕落し邪悪なる者の前に立ち怯まぬ者
祝福あれ、平和を護る者、正義の英雄よ

祝福あれ、高潔な者、暗黒の中の光たる者よ
彼らの血で主の御心は記されん

- 祝福の書 第4章10-11


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お約束

“Eye of the Storm”

~ カークウォールでの事件の後、セバスチャンは大公位を取り戻すためスタークヘイブンに帰還した。そこに待っていたのは、事件の前に書かれたエルシナ大司教からの手紙と、あるメイジだった。 ~

ここで紹介している小説は、MsBarrowsさんが書かれた同人小説 “Eye of the Storm” を日本語に翻訳したものです。ご本人からは直接メールで翻訳の許可を頂いております。

この小説の全ての登場人物並びに舞台背景等の著作権はBioWare/EAに所属します。


— 警告! —

この小説には同性愛に関する直接的表現と、登場人物への性的暴行/拷問に関する記述(示唆のみですが)が含まれる事があります。ご自分のご判断のもとでお読み下さい。該当するシーンが含まれる章は警告文が冒頭に表示されているため、翻訳文でも同様の表示を行います。

– Attribution notice

This story is a Japanese translation of original one “Eye of the Storm” written by MsBarrows. I’ve been permitted to translate this story via e-mail.

You can find original story here, and also check her whole works at AO3 .

— WARNING —

The content may include direct or specific words of action for BL (Boys’ love) , and rape/abuse scene (only suggestion). Read at your own risk please. The chapter would have certain warning at the outset.

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