iPhone向け表示をちょっと変更

iPhoneで見る時に本文(「この投稿を読む」の先)の字がちっこくて読みづらいので、ちょっとだけ変更してみました。いま16ポイントになってます。ちょっと大きすぎる?(^^ゞ

あと画面表示も弄ってます。カレンダー表示を止めたのと四角の枠を外したのとか、他色々細々と。もし不具合がありましたらお知らせ頂ければ幸いです。

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第66章 寒い日の視察

アンダースはセバスチャンとゼブラン、フェンリスが彼の防護の増強について、その必要性を語り合っているのを耳にしながら、ひたすら彼の皿に注意を集中させていた。これはどうも……彼らが大層楽しそうにそのことについて彼の面前で語り合う場に、自らの牢獄が強化されようとしている囚人として座っているというのは、とても奇妙な感じがした。

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第65章 専門家からの助言

フェンリスは少しためらった後、ゼブランの部屋の扉をノックした。

「誰かな?」と、彼は中から尋ねる声を聞いた。

「フェンリス。もし良ければ君と少し話をしたいのだが?」

しばらくして扉が開かれ、半裸のエルフが現れた。ゼブランはともかくレギンスと室内履きは履いて、片方の腕と肩は未だにかさばる包帯に覆われていたが、それ以外は裸のままだった。いつもは細い三つ編みで綺麗にまとめられ、後ろに撫で付けている髪も、今朝は細い金髪がくしゃくしゃに乱れたままだった。

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第64章 アマランシンの話

セバスチャンは彼のレギンスを引っ張り上げた後、ふと手を止めると北向きの窓に歩み寄って、紐を締めながら外を眺めた。目下の雪に覆われた庭を見て、彼は少しばかり切ない気分になった。彼らが無事帰還してからと言うもの、アンダースのコテージの保安をどう考え直すか検討を始める時間すら無かった。ここからあのメイジが犬達と遊んでいたり、あるいは診療所から戻ってくる姿をちらりと眺めていた頃が懐かしかった。

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セバスチャンの寝室

第64章を訳しながら、色々興味の赴くままに調べてみた。

○あの世界のチャントリー教義で同性愛はオッケーなのか?
→どうやらそのようだ。フォーラムなどを読んでみても、ゲーム内でセバちゃんがストレート(つまり女性ホークとしか恋愛不可)なのは、宗教上の理由ではなく個人の嗜好として片付けられている。そもそもOriginsで既にオーレイ出身の修道女レリアナが登場している。
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ケータイ向けに最適化してみる

ここのブログをガラケー(フィーチャーフォンって言うらしいね?)で見て下さっている方がどのくらいいらっしゃるのか、さっぱり判りませんが(^^ゞ

“Ktai Style”というプラグインを入れて最適化してみました。もう自分のガラケーはDoCoMoも解約してしまって自分では確認出来ないので、Gooのサイトビューワで確認。ふむ、何となく見やすくなったかな?

ただ、記事一個分が分割されずまるっと一頁で表示されているように見えるのが、ちょっと気になります。読み込むのに時間掛かるんじゃ無いかなあ。こちら側ではどうしようも無いのですが。

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第63章 予想外の使節

「君に昨日言う時間が無かったが、戻ってきてくれて有りがたい、フェンリス――それに戻ってきた時の君の行動についても」
朝食の席にフェンリスが着くや否やセバスチャンは言った。
「もし君が居なければ、本当に危ういところでアンダースを失うところだった。彼のコテージをより安全にするため我々が手を尽くしたにも関わらず……」彼は言葉を失い、頭を振ると唇を固く結んだ。

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第62章 新しい部屋

スタークヘイブンまでは果てしなく遠く感じられた。皆が前日徹夜したための疲れを感じていた。それでも彼らはゼブランの担架を担いで徒歩で進んだため、少なくとも馬たちは多少は休めた。彼らはしばしば担架の担ぎ手を交代するために立ち止まり、一日を通じて徐々に歩みが遅くなっていった。日没が近づいてもまだ街からかなりの距離が有ったが、セバスチャンは更に野営を重ねるよりはと、そのまま一行を進ませた。
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第61章 離別

「セバスチャン」ホークは慎重な声で言った。

「そう。アンダースの救出は俺が計画した。彼が君の囚人となっていると聞いたのでね」と彼は言うと、表情を硬くした。
「カークウォールでの脅迫の後で、君の手に彼を委ねておく訳にはいかなかった」

セバスチャンはゆっくりと頷いた。
「無理からぬことです」と彼は言って、他の座っている二人と、意識不明の一人の方を見やった。
「それで、この方達は?」

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第60章 最後の到着

「いいや」アンダースは吐き捨てるように言った。
「僕はこれを『仕組んで』なんかいない。もしそうだったら、そもそも僕にメイジベーンを山ほど打たせたりするもんか。このひどい怪我の手当てを始めることさえ出来ないぞ、ゼブラン!」

エルフは無理矢理微かな笑みを浮かべた。
「ちょっとした計算違いだね、どうやら」と彼は震える声で言った。
「だけどその時は君に手当てして貰う必要があるなんて予想してなかった」

ソリアもゼブランの横に膝を付いて、彼の怪我の様子を調べながら何か悪態をつき、アンダースは恐らくデーリッシュ語だろうと思った。
「どのくらいひどいの?」と彼女は心配そうに尋ねてアンダースを見た。 続きを読む

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