投稿者「Laffy」のアーカイブ



3.上町の強盗団、不覚を取る

俺が遺言状を見せた時、カーヴァーに何が起きたか母さんは即座に悟った。俺がやつを家に連れ戻した時にそれほどひどい怪我のようには見えなかったお陰で、母さんは弟をトラブルに巻き込んだことを厳重に注意しただけで俺を解放してくれた … 続きを読む

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2.ドゥマー、クナリ大使館を拒絶

各章のタイトルは、一応新聞の見出し風になってます。 ヴァリックと俺が同じ日に店開きをする事になったのは、偶然というわけでは無かった。俺はもっと早く開けることも出来たが、俺とカーヴァーの手伝いにドワーフは気前よく払ってくれ … 続きを読む

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1.遠征隊は地底回廊へ

(原作者注)全てのキャラクター及び舞台背景はBioWareに所属します。これでお金を稼ぐつもりはありません。このお話はいわば “パラレル・ワールド”物です。ゲーム内の年代やストーリーを追いかけるつ … 続きを読む

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新シリーズ:”Jazz Age”の翻訳を始めます。

“Jazz Age” ~ ダークスポーンのUボートに追われて、ホークと彼の家族はフェラルデンから逃げ出した。二年後、戦争は終った。私立探偵ホークは仲間達と共に、ジャズと密造酒ともめ事の溢れるカーク … 続きを読む

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丘の麓で

彼の周りに溢れる光に気付き、彼は眼を開けた。彼は新雪に覆われた、なだらかな丘陵の麓に立っていて、少しばかり冷たい風が吹いていたが、緩やかに西に傾きつつある日の光が、暖かな色で地表の物全てをまぶしく照らし出していた。

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第135章 エピローグ―17年後

十七年か。長い年月だったが、充分というにはほど遠かった。そうセバスチャンは思いながら鏡を覗き込んで、髪を手櫛で整えほつれ毛を耳の後ろへたくし込んだ。アポステイト・メイジが、彼に降伏するために城門へ現れてから十七年。二人が … 続きを読む

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第134章 充分以上

セバスチャンは浴槽に湯を張りながら少しばかり香油を落とし、浴室の中は新鮮な針葉樹の香りに満たされた。アンダースは服を脱ぐ手を止めた。「あれ、いつもの君の匂いじゃない」と彼は言って大きく息を吸い匂いを嗅いだ。「これは僕のじ … 続きを読む

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第133章 帰還

大教母が昼食のため城を訪れていた。ごく私的な訪問で、彼女は随行者のほとんどをセバスチャンの居室の外に残し、シスター・マウラと騎士隊長トーマスだけを連れて中へ入った。この若い騎士隊長を彼女は大いに気に入り、既に教会付きのテ … 続きを読む

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第132章 戦利品の分配

アンダースは安堵のため息をついて、身を真っ直ぐに起こすと太腿の後ろ側に、矢の刺さった跡として残る微かなへこみを指で伸ばして覗き込んだ。元の傷口の周囲からかなり遠くまで広がってしまった感染を、組織の隙間に糸のように入り込ん … 続きを読む

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第131章 救助

セバスチャンは彼の書斎で、椅子の背もたれにもたれ掛かり眼を擦った。三日前にアンダースが姿を消してから彼はほとんど眠れなかった。安らかに休息を取るにはあまりにメイジの安否が気がかりでならなかった。短い眠りの中でしばしば見る … 続きを読む

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