アンダースは痛みにたじろぎながら、フェンリスが馬の鞍と荷袋を積み上げて作ってくれた低い背もたれに寄り掛かった。彼の太腿の腫れて血の滲む傷口を綺麗にして、湿布を当てる作業はひどく痛かった上に、このくそったれの傷をきちんと治せる力が戻るまでは痛み続けるだろう。
ゼブランが手当てをしてくれる前もズキズキと疼いていたが、今では『疼く』と言うのはもはや充分な言葉ではなく『火箸を突っ込まれて腹をえぐられるような』痛みに近くなってきた。アンダースは眼をつぶって休みながら、この世を去ったシーカーが矢が抜くや否や力を消し去って治療をさせなかったことについて、それとそもそも彼の脚に矢を突き立てたテンプラーに向けても、心の中で選りすぐった強烈な罵倒を投げかけた。
お読み下さい
最新の投稿/RSS
“In Dreams”各章
“Jazz Age”各章
“Eye of the Storm”各章
勝手にリンク
- Cydas Cydasさんのゲーム日記
- deviantART
- Dragonage's Fragment Dragon Age世界の素敵な小説と絵を掲載されているサイト。
- Facebook-Dragon Age
- FanFiction.net-Dragon Age(ALL)
- Laffy's MMORPG Blog本館 ここの本館。
- My Tumblr ほとんど呟き。
- tumblr.com- Dragon age
カテゴリー